リニューアル休館中で残念なのですが、斎宮歴史博物館に続く道は"歴史の道"と呼ばれ、古代の代表的な歌人が読んだ斎宮に関する和歌24種が、12本の擬木に刻みこまれています。一つ一つ読みながらたどる散歩は格別です。その横には塚山古墳群があります。
今回は、この歌碑を紹介します。
この歌碑について解り易く説明された冊子が、「歌碑ガイド」として(財)国史跡斎宮跡保存協会で販売されておりますから、利用されると便利です。

 
※ 歌碑ガイド \300
(財)国史跡斎宮跡保存協会 TEL:0596-52-3890




◎ わが背子を
  大和へ遣ると さ夜ふけて
    暁露に 我が立ち濡れし

大伯皇女「万葉集」

◎ 二人行けど
  行き過ぎ難き秋山を
    いかにか君が ひとり越ゆらむ

  大伯皇女「万葉集」

◎ 君やこし
  我やゆきけむ 思ほえず
    夢かうつつか 寝てか醒めてか

  子内親王「古今和歌集」

◎ かきくらす
   心の闇にまどひにき
   夢うつつとは 世人さだめよ

  業平朝臣「古今和歌集」

◎ 呉竹の
  よよの都と聞くからに
    君がちとせは うたがひもあらじ

  藤原兼輔「中納言兼輔集」

◎ 伊勢の海の
  千尋の濱にひろふとも
    今は何てふ かひが有べき

  敦忠朝臣「後撰和歌集」

◎ 伊勢の海に
  船を流して潮垂るる
    蜑のわが身と なりぬべきかな

  敦忠「敦忠集」

◎ 伊勢の海の
  蜑も あまたに なりぬらむ
    われも劣らず 潮を垂るれば

  雅子内親王「敦忠集」

◎ 世にふれば
  又も越えけり 鈴鹿山
    昔の今に なるにやあるらむ

  黴子女王「斎宮女御集」

◎ 鈴鹿山
  しづのをだまき もろともに
    ふるにはまさる ことなかりけり

  規子内親王「斎宮女御集」

◎ 大淀の
  浦立つ波の かへらずば
    変わらぬ松の 色を見ましや

  黴子女王「斎宮女御集」

◎ 大淀の
  みそぎいくよに なりぬらむ
    神さびにたる 浦の姫松

  兼澄「兼澄集」

◎ 折る人も
  なき山里に 花のみぞ
    昔の春を 忘れざりける

  黴子女王「斎宮女御集」

◎ 春雨と
  みるはしぐれか おぼつかな
    霞をわけて 散れるもみぢは

  黴子女王「斎宮女御集」

◎ 大淀に
  よものうらがひ ひろひても
    ちひろばかりの あやめをぞひく

  良子内親王「歌合集」

◎ いかにせむ
  今日 大淀の濱にきて
    あやめやひかむ かひやひろはむ

  良子内親王「歌合集」

◎ 別れゆく
  都のかたの 恋しきに
    いざむすび見む 忘井のみず

  斎宮甲斐「千載和歌集」

◎ 常盤なる
  竹の都の 石なれば
    うれしきふしを 数えてぞやる

  俊頼「散木奇歌集」

◎ いつかまた
  いつきの宮の いつかれて
    しめの御内に ちりをはらはむ

  西行「山家集」

◎ 植ゑ置きて
  花のみやこへ 帰りなば
    恋しかるべき 女郎花哉

粛子内親王「新続古今和歌集」

◎ 雪にだに
  跡つく方ぞ なかりける
    あだにもこえぬ 神の斎垣は

  弉子内親王「続千載和歌集」

◎ 鈴鹿河
  八十瀬の波は わけもせで
    渡らぬ袖の ぬるる頃かな

  弉子内親王「玉葉和歌集」

◎ 忘れめや
  神の斎垣の 榊葉に
    木綿かけそへし 雪の曙

  祥子内親王「新葉和歌集」

◎ いすず川
  たのむ心は にごらぬを
    など渡る瀬の 猶よどむらむ

  祥子内親王「新葉和歌集」


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